第44日 8月5日(土) 総距離1083.4km 晴れ

時刻 行程 歩行距離 累計距離
07:00 ながお路を出発 -- --
07:50 お遍路交流サロンに到着・休憩 -- --
11:00 大窪寺(88番おおくぼじ)に到着・結願 12.3km 12.3km

しっかり朝ご飯をいただき、7時に宿を出る。大窪寺からの帰りのバスの時間に合わせて、今日は遅めの出発。すぐに入谷製麺というセルフのうどん屋さんを通りがかると、行列ができている。さぞかし美味しい店なんだろうが、朝ご飯を食べたばかり。残念ながら、素通りする。3号線沿いの遍路道を進み、前山ダムを抜けた所で、おへんろ交流センタに到着。宿のおばさんに聞いた所では、歩き遍路には記念バッジをくれるそうだ。8時の開館まで待って中に入ると、おじさんが応対してださる。四国入りした日などを簡単に確認して、結願記念バッチと証明証をその場で発行。証明書は、見た目は小さな表彰状、内容は「あなたを四国八十八カ所遍路大使に任命します」というもの。実際はまだ大窪寺が残っておりフライング気味だが、嬉しい気分。ありがたくいただき、館内を見学する。いろんな年代の納め札がケースに陳列してあったり、なかなか面白い。


道半ばで倒れたお遍路の霊を慰める墓標や石碑が続く



川沿いの遍路道は緑鮮やか


前山ダム


お遍路交流センターの展示物


納め札の変遷


センターを出て、集落の民家や田圃の中を通り、気持ちの良い田舎道を歩く。川沿いのため風も涼しい。途中、木のベンチのある休憩所に荷物を置いて、川で遊んでいると、若い歩き遍路さんがハイペースで追い越していく。脚を冷やさないうちに休憩所を出て、私も歩き始めると、この辺りから登りの傾斜がきつくなる。


フラットな田舎道を気持ち良く歩く



小川に沿って歩く


看板の奥の休憩所、木のベンチにバックパックと杖を置いて脚を休める


この辺りから傾斜がきつくなり、山道を登る



登りはだんだんきつくなり、両手で地面を掴みながら崖を登るイメージ。ほんの短い距離なので、誰しも越えられるレベルですが、場所が場所だけに最後の試練という言葉がピッタリ。女体山の頂上は標高774m、山岳信仰の名残か小さな祠がある。周りの景色を楽しみつつ、荷物を下ろして休憩する。ここから少し下ると、大窪寺が見えるはずだ。


女体山の頂上


頂上の祠。ここで休憩。


女体山の頂上から下って大窪寺を目指すと


いよいよ最後の札所 大窪寺の山門が見えてくる


そして、八十八番札所 大窪寺に到着。八十八回目のお勤めを終え、記帳をしていただき、これで結願。先程、休憩所ですれ違った若い男性のお遍路さん、女性のお遍路さんと境内で一緒になり、お互いの結願を祝福したり、記念写真を撮りあったり。二人とも東京在住で、男性は通し打ち、女性は区切り打ちで目標達成されたそうだ。初対面とは言え歩きお遍路同志。ひとしきり経験談を話して休憩した後、別れてそれぞれ境内を見学する。


大窪寺の境内


本堂の中


大窪寺の本堂にはたくさんのお札があります


本堂


大窪寺の境内を見下ろす


境内の石仏


境内のお大師様、見守ってくださり、ありがとうございました


実際に結願してみると、思ったより淡々とした気持ち。むしろ、お遍路が終わる寂しさを感じる。振り返ってみると、歩いてる時は「目標(目的地)が決まり、一人で無心に体を動かすだけ」の状態。これって、迷いのない凄く幸せな状態だと思う。八十八カ所は、そもそもお大師様ゆかりの霊場(札所)で場所が決まっており、何百年に渡って無数の人が信じ続けてきた実績もある。これ程、揺るぎない目標はちょっとない。この目標の確かさが、多くの人を四国遍路に惹き付ける最大の魅力であり、理由だろう。
普通の生活でも、ほとんどの悩みが、目標が決まらないことだったり、いったん決めた目標が信じられないことだったり。迷わず一心不乱に行動している時間は意外と少ない気がする。目標さえ決まれば、あれこれ悩んだ所で、1mmたりとも前進できないのは誰しも分かっている訳だし。最後に、偉そうなことを書きましたが、四国を歩いて実感したことです。皆さん、ありがとうございました。