第25日 7月10日(月) 総距離621.3km くもり(夕立)
時刻 | 行程 | 歩行距離 | 累計距離 |
08:10 | 宿毛駅を出発 | -- | -- |
09:13 | 愛媛県入り | -- | -- |
11:50 | 蓮華寺トンネル手前に到着・休憩 | -- | -- |
12:50 | 観自在寺(40番かんじざいじ)に到着 | 21.0km | -- |
15:40 | 喫茶店アルファに到着 | -- | -- |
16:15 | 旭屋(夕食のみ6825円) | 10.2km | 31.2km |
深夜バスで朝8時に宿毛駅に到着し、ペットボトルの水を調達して歩き始める。7月5日にいったん自宅に戻って5日間中断。所用を済ませたり気功治療を受ける傍ら、写経を書きためたり新しい靴を調達して再開に備えた。中断前は新品のトレッキングシューズで徳島や高知を歩いたのだが、右足の甲や左足首の上、どちらも靴と接する部分で炎症を起こした。そもそも新品の靴で歩くのが間違いなのだが・・・靴擦れも酷かったので、思い切ってウォーキングシューズに取り替えた。軽くて衝撃吸収性も良く舗装路を歩くには最適なタイプで、足の形にフィットしてくれそう。山道での耐久性に不安があるが、一長一短は仕方がない。
今日は朝から曇り空、アスファルトの照り返しがなく、お遍路復帰第一戦にはお誂え向き。お馴染みの国道56号線で観自在寺を目指す。松尾峠を越えるコースもあるが、雨が続いたこと、靴の不安から安全策をとった。1時間程で高知・愛媛の県境に差し掛かり、いよいよ”菩提の道場 伊予”に入る。海沿いの道をひたすら歩いた”修行の道場 土佐”ともこれでお別れ。うれしいような、寂しいような・・・、高知の皆さん、ありがとうございました。
宿毛駅から5時間半で、町の中にある観自在寺に到着。場所柄、参拝客が多いと思いきや、無人の静かな境内でお勤めをする。40番目の札所ともなれば、さすがに読経にも慣れてきた。そう言えば、お寺の名前が”観自在”で般若心経の冒頭と同じ。初心に帰り一生懸命、読経しなさいという教えでしょうか。納経所では、合掌して納経帳を受け取っていただき、しかも達筆。お寺の姿勢やご住職の人となりが垣間見えた気がする。
愛媛県に入る
観自在寺の山門
観自在の境内
同じく石仏
同じく本堂
本堂の内部
話しは変わるが、四国の田舎道を歩くと、どう見ても使われていない3階建てくらいのコンクリートのビル、雨戸を閉め切って誰も住んでいない平屋の木造家屋をちょくちょく見かける。どちらも廃墟なのだが、木造だと、雨風で朽ち始めており、何十年かすれば土に還りそうな気配があるが、コンクリートは汚れつつも簡単には倒れそうにない。これからは、耐震性も大事だけど、壊すのが簡単なことも建物の必要条件だと思った。
そんなこんなで、宿までもう少しという所で、突然土砂降りになる。合羽を着る間もなく、ちょうど通りがかった喫茶店アルファに飛び込んで、雨宿りがてら休憩。お陰様で濡れずにすんだ。4時過ぎに今日の宿 旭屋さんに到着して、お遍路再開の初日が完了。足の痛みもなく、約30kmの行程は思ったよりも順調で一安心。しかし今日は歩き遍路さん、バス遍路さん、車遍路さんにも会わず、地元の人とも接触が少なかった。国道を歩いたのに、一番孤独な日だったかもしれない。愛媛の皆さん、よろしくお願いします、オヤスミナサイ。