第16日 6月26日(月) 総距離350.5km 雨→くもり→雷雨

時刻 行程 歩行距離 累計距離
06:00 ヴェルデはりまや橋を出発 -- --
07:20 竹林寺(31番ちくりんじ)に到着 4.0km --
10:05 禅師峰寺(32番ぜんじぶじ)に到着 5.7km 9.7km
12:40 桂浜に到着・休憩 7.0km 16.7km
14:30 雪蹊寺(33番せっけいじ)に到着 2.5km 19.2km
15:10 関の家に到着 1.0km 20.2km

いつも通り朝4:30に起床したものの、ワールドカップのオランダ・ポルトガル戦に見入ってしまい、6:00にヴェルデを出発。しかし壮絶な試合だった・・・、余韻に浸りつつ雨の中を竹林寺に向かう。早朝の雨天だけに誰もいないと思いきや、最御崎寺の少し先で出会った歩き遍路さんと再会。高知で中休みしている間に追いつかれたようだ。別格札所も回って、今日で二十日目だそうです。私も負けずに歩かねば。竹林寺は高知市の中心部にあるにもかかわらず、山中にあるせいか、適度な隔離感があり静かな佇まいだ。雨に煙る札所も風情があってなかなかのもの。五重塔もあり敷地も広いが、何よりゴタゴタした装飾のない簡素な境内の雰囲気が素晴らしい。このまま手を入れず、この景観が保存されると良いですね。


竹林寺への遍路道で石仏に遭遇


雨に煙る三十一番札所 竹林寺


竹林寺の山門


大師堂


竹林寺の本堂


その中のご本尊


竹林寺の五重塔


塔の下の石仏群


お勤めと記帳を済ませて休憩し、禅師峰寺を目指して竹林寺のある五台山から、苔むした石畳のお遍路道を下る。風情があり美しいが、雨に濡れて滑ること滑ること。気をつけて歩いたつもりが、二度もすっころんだ。その割にたいしたダメージもなく、一安心。途中、水田の中を抜けて禅師峰寺に到着する。お寺さんだから当たり前ですが、お葬式をされており、弔問客がちらほら姿を見せる。この札所は高台にあり境内から海を見通せる。また、石仏がたくさんあったり、火山岩らしき無骨な岩がそこかしらにあったりで、こじんまりとして地味ながら、特徴があり印象に残る札所だ。


竹林寺から禅師峰寺に向かう途中の池


三十二番札所 禅師峰寺のお不動様


禅師峰寺の境内には火山岩と石仏


大師堂


禅師峰寺の石仏群


禅師峰寺から海を見通した所


さて、次の目的地は三十二番札所の雪蹊寺だが、この近くに桂浜があるため、例の竜馬像に会うため寄り道することに。高台を下りて海沿いの道を進むと、途中、左足が急に痛み始める。かなり痛みが強く、いつもの半分程度のスピードでしか歩けないが、竜馬に会わずに帰るわけにはいかない。小雨の降る中、足を引き摺りながら浦戸大橋を渡り、なんとか桂浜にたどり着く。初めて見る竜馬像は彼の志と同様、スケールが大きくて感動する。海に向かって仁王立ちし、風に髪をなびかせる像はまさに竜馬のイメージそのもの。お天気が悪いせいか他に観光客もおらず、竜馬と二人きりの対面を果たす。本当に来て良かった。唯一残念なのは、どうしても逆光になってしまい良い写真が撮れなかったこと。まあこれも、また会いに来いと竜馬が言ってくれたと考えれば、かえってラッキーかも。


雨模様の桂浜


ようやく会えた竜馬像


再度の訪問を誓いつつ、竜馬像に別れを告げて雪蹊寺に向かう。少し歩くと、やはり足が痛い。患部を冷やすためにコンビニで”冷えピタ”を買って貼ってみると、冷たくて気持ちがいい。元気が出た所でまた歩き始めるが、途中、住宅街を抜ける時に激しい雷雨になる。土砂降りで地図を拡げることも出来ず、あてにならない方向感覚に頼って先を進む。桂浜郵便局を目印に、土地の方に道を教えていただきながら歩くと、無事、雪蹊寺に到着。住宅街の中にあるお寺さんだけに境内は小さく、山門もないようだ。団体さんと一緒になったので、お参りが終わるまで休憩するが、雨が激しくて写真撮影もままならない。団体さんが立ち去った境内でお参りと納経を終え、今晩の宿、関の家さんに向かう。しかし凄い雨だ・・・。


三十三番札所 雪蹊寺の本堂


大師堂


関の家さんには15時過ぎに到着し、部屋に通していただく。早めのチェックインながら、お風呂で汗を流し、ずぶ濡れの装束一式を洗濯。今日は素泊まりのため、晩ご飯をコンビニで調達しようと場所を聞いた所、ほかほか弁当の店まで車で連れて行ってもらうことになる。車中で、ご主人からお遍路宿ならではの逸話をいろいろ聞くが、一番印象的なのが、スーパー遍路さんの話し。80歳くらいの高齢の僧侶で、季節に関係なく88カ所を28日前後で歩き通すスーパーマン。真冬は、焼山寺さん、横峰寺さん、雲辺寺さん等の山中を、腰まで積もった雪を掻き分けながら踏破する。真夏の暑さも物ともしない。巡礼の度に、毎回、関の屋さんに宿泊されるそうで、ご主人の奥さんがご存命の頃、癌で一年後に亡くなることを預言し、最後の時をどう過ごすべきかアドバイスされた。翌年、奥さんは膵臓癌で亡くなり予言は的中。また膵臓癌は非常に痛い病気なのに、この僧侶が祈祷されたことで痛みもなく奥様は安らかに息を引き取られた。この他にも未来のことを時折話されるそうで、ご主人は、この世には神仏や神仏に近い存在があると言われる。またスーパー遍路さんは比叡山で非常に席次が上の高僧だとか。うーむ、凄いとしか言いようがない・・・。どこかで、このスーパー遍路さんに会えますように、オヤスミナサイ。