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桜井古墳散策コース

雪のちらつく寒いクリスマスの一日、古代史に詳しい先輩に案内していただき、奈良の桜井で古墳巡りをしてきました。近鉄桜井駅を起点(北端)として、B.茶臼山古墳、C.等彌神社、D.上之宮遺跡、E.メスリ山古墳、F.コロコロ山古墳、G.草墓古墳、H.土舞台、I.阿部文殊院の西古墳と東古墳、J.春日神社の順に古墳・遺跡を見学し、最後にまた桜井駅に戻る11km弱のコース。地図で見ると約2km四方の狭いエリアをうろうろと歩いてますね。この日は古墳・遺跡の見学も含めて5時間30分ほどかけました。

大きな地図で見る 写真をクリックすると拡大表示します。



最初の目的地は茶臼山古墳。看板にあるように全長207mで大型の前方後円墳、前方部つまり四角い部分が細長いので柄鏡型古墳とも呼ばれるそうです。


古墳の墳丘部に登った所。かつては棺が収められていた後円部ですが、今は平らな広場になっています。


前方部に移動して後円部を振り返った所。後円部の方が高くなっています。古墳に登ったりできると、大きさや形状が実感できたり、親しみが持てて良いですね。


青空の下、写真左側に見える森が茶臼山古墳です


地元の有志が建てられた石碑


4世紀前半までに造営された古墳で、多数の副葬品が出土したそうです


等彌(とみ)神社


境内の案内図


鳥居を潜って境内に入ります


拝殿



この朱色の鳥居から鳥見山に登る道に入ります。神武天皇が即位四年で斎場を鳥見山に造営し、皇祖である高皇産霊神(たかみむすびのかみ)を祀ったという伝説のある山です。天皇家の斎場とは皇大神宮のことですから、伊勢神宮の起源とも言えます。


時間の都合で鳥見山に登るのは諦めて等彌神社に別れを告げ、次の目的地 上之宮遺跡に向かいます


近くに来ても一向に遺跡らしき場所が見つからず、辺りをうろうろしていると、住宅に挟まれた上之宮遺跡をようやく発見


遺跡の全景。なにやら水を流す溝のような石造りの建造物ですね。


当時の様子の想像図ですが、この建造物が何に使われたのかは分かっていないようです。なんせ古墳時代後期から飛鳥時代の遺構だそうですから・・・。


一体、何に使ったんでしょうか?何となく綺麗な水で満たされていたように感じますが・・・。


遺跡を横から見た所、三方を住宅に囲まれています


さて、謎に満ちた上之宮遺跡の次はメスリ山古墳


ここも立ち入り禁止になっておらず、斜面を登って墳丘部に向かいます


古墳で一番高い後円部から斜面を見下ろした所。写真では分かりにくいのですが、一直線の斜面でなく三段構造になっています。


全長230mの大型の前方後円墳で、先程見学した茶臼山古墳と同じく4世紀の手鏡型のようです


メスリ山古墳の近くにあるコロコロ山古墳を探して歩くと溜め池の向こうに不穏な黒雲が広がります。どうやら雪が降りそうな・・・。


ぐるっと回ってメスリ山古墳に戻ってくると、実はコロコロ山古墳がすぐ隣にあることを発見。横穴式の石室が見えます。上之宮遺跡もそうでしたが、小型の古墳・遺跡はなかなか見つからないものですね。


メスリ山・コロコロ山古墳から北に500m程戻って草墓古墳に向かいます。ここも住宅に囲まれている上に、私有地のような狭い狭い道を抜けた所にあり、草墓経験者の先輩に付いていったから良かったものの一人だったら見つからなかった可能性大。墳丘が残りつつ横穴式石室に入ることの出来る貴重な古墳です。


石室内には石棺が残っています


石棺と石室の間は狭く、石室の入り口も石棺より小さく見えますので、石棺を置いた後で石室に蓋をしたのかもしれません


石室の中から外を見た所。閉所恐怖症の人にはお勧めしません・・・。



解説看板でも、石棺を安置した後で石室を構築したと書いてあります


一口に「石室を構築する」と言っても、蓋に当たる部分だけでもこの巨石ですから、大変な労力を必要としたはず


古墳の斜面を登ります


古墳の頂上から隣の学校を見下ろした所


同じく周囲の山を遠望した所。少し登っただけで景色が違うものですね。


草原古墳の内外を堪能して、次の目的地”土舞台”に向かいます


土舞台であることを示すのは、この石碑のみ。敷地内の看板では、聖徳太子ゆかりの日本芸能発祥の地と説明されていますが、現在はひっそりとした児童公園の一角です。


土舞台も、この季節は落ち葉が敷き詰められた広場に・・・


土舞台の由緒はこの看板をご覧ください、クリックすると拡大表示します


児童公園を一回りして、次は阿部文殊院。日本三文殊に数えられるご本尊の文殊様が有名な名刹ですが、敷地に二つも古墳もあるんですね。これは横穴式石室のある文殊院西古墳。


西古墳の石室には、弘法大師作と伝えられる願掛け不動様が祀られています。石積みが精密で隙間がありません、あのマチュピチュの石造建築物のような・・・。


由緒を見ると、本当に手の込んだ素晴らしい石室ですね


で、すぐ近くの文殊院東古墳


今日は石室がむき出しで中に入れたり見学できる古墳が多くて興味深いですね


文殊院の高台にある展望台から大和三山方向を見た風景。正面の綺麗な三角錐が耳成山だと思います。



阿部文殊院の本堂。拝観料700円ですが、抹茶にお菓子をいただいた後に本堂内の仏像を拝観できますので高くはないと思います。とにかく、ご本尊の渡海文殊像は驚くほど大きい上に、迫力と愛嬌を併せ持つ巨大な獅子、その上に乗られる優しさと威厳を兼ね備えた文殊様の双方が素晴らしく、しかもバランスの取れた希有な仏様。失礼な物言いですが、想像を遙かに超えて美しくてビックリしました。


真冬のせいか他に参拝客もおらず、静寂の中、心ゆくまで文殊様を拝見できたのは何よりでした。後ろ髪引かれつつも文殊様にお別れして参道を抜けます。この先が大和長寿道だそうです。


冬らしい空模様、木々も寒々として見えます


さて本日最後の目的地は春日神社。看板の通り、敏達天皇の幸玉宮跡とされる場所です。


こぢんまりとした境内に静かに佇む本殿。古墳・旧跡巡りを締めるに相応しいマニアック?な場所ですね。


今回は古墳の墳丘部に登ったり石室を見たり入ったりで、古墳を身近に感じたり、大きさを体感できました。その上、渡海文殊像も拝観できましたし、楽しい散策タイムを過ごせました。先輩、案内していただきありがとうございました。