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東福寺・伏見稲荷散策コース

数年前の秋10月初旬に東福寺と伏見稲荷で参拝した時の様子をご紹介します。京都に移り住む前に東福寺を訪れたことがあり、その時に感銘を受けたと言いますか魅了されたと言いますか、私が神社仏閣オタクに成り下がる?きっかけになった印象深いお寺です。また、京都で初詣と言えば伏見稲荷さん・・・ですが参拝したことがなく、思い立ったが吉日と妻と二人でそそくさと身支度をして出かけた次第です。気合いが入りすぎて今ひとつの写真が多いのですが、ご容赦の程を。
まずは経路の詳細をGoogle Mapでご覧ください。東福寺と伏見稲荷は東山三十六峰の南端、どちらもJR奈良線と京阪本線の沿線にあり交通の便は最高。京都駅からですと、JR奈良線で東福寺駅まで行き、駅から東福寺までは徒歩10分、東福寺から伏見稲荷までは2.6kmで徒歩30分程、伏見稲荷から稲荷駅までは徒歩5分と何でもない距離ですが、伏見稲荷は稲荷山全山が境内のため、本殿から三ノ峯、二ノ峯、一ノ峯とぐるっと参拝するにはトレッキングするくらいの覚悟が必要です。


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ここから、写真をクリックすると拡大表示します。

まずは東福寺を拝観すべく受付を済ませて境内に入ります。東福寺と言えば紅葉に通天橋ですが、10月初旬では楓もまだ緑。境内を横切る渓谷、洗玉澗(せんぎょくかん)の水音が耳に心地よい・・・。


通天閣を渡って境内を奥まで進み、渓谷に降りて通天閣を見上げたところ。曇り空が残念・・・。



こちらは開山堂。東福寺の開山は1243年、聖一(しょういち)国師を迎え、藤原五摂家の一つ九条家が19年を費やして天台・真言・禅の各宗堂塔を建立したのが始まりだそうです。もともと藤原家の氏寺、法性寺があった所に、東大寺と興福寺を越える大寺院を建立するとして東福寺と名付けられました。戦火や火災で何度も伽藍が消失したものの、九条家、北条家、足利家、徳川家といった各時代の支配者が援助して再建されました。聖一国師は宋に渡航して禅(臨済宗)を極めた方ですが、天台宗や真言宗の造詣も深く、お茶を出身地の静岡に伝えた功績でも知られます。


開山堂から楼門を振り返ったところ。チェック模様の枯山水を中心に右手が普門院、開山の聖一国師が常住した嘗ての方丈だそうです。この写真では見えませんが、左手は池泉鑑賞式庭園。


開山堂で参拝し、通天閣を渡って方丈に戻ります


柱石で北斗七星を構成した方丈の東庭


南庭に面した方丈の縁側。ここで座禅を組むと少しは悟りに近づけるかな?


南庭は長方形の枯山水式庭園で、砂紋が荒海を、4つの巨石が蓬莱をはじめとする四仙島を表現します


南庭逆サイドの築山は五山を表現しており、四仙島と併せて庭全体が神仙境のイメージとなっているそうです。なぜ、五山と四仙島で神仙境を表現できるのかは存じませんが、石と苔という両極端の素材で山や島を造り配置することで、非日常的な空間としての神仙境イメージを実現したということでしょうか。


シンプルな”方丈”の扁額


方丈縁側の奥から南庭を振り返るの図。東福寺のすべての庭は、昭和を代表する作庭家、重森三玲が1939年に設計した初期の作品です。重森は全国の500を超える日本庭園を実測・調査した庭園研究家の魁。もともとは画家志望で、活花や茶道の心得もあることから、美意識に優れた人だったんでしょう。


方丈の西庭、”井田市松(せいでんいちまつ)”という名前だそうです。井田は、正方形の土地を九分割(ルービックキューブの一面をイメージしてください)して周囲の八区画を私有財産に、中央の一区画を公有財産にする中国の周時代に施行された土地制度のこと。市松はご存じの通り、格子模様のこと。庭の名前としては難解過ぎるように思いますが、深い意味の名前ですね。


洗玉澗に架かる空中廊下がちょうど目線の高さに見えました


素朴な造形の石仏が印象的。石灯籠もそうですが、角が取れて丸い形状に惹かれます・・・


苔に覆われ、種々の樹木に囲まれた庭と言えば、やはり木造の日本家屋ですね・・・


方丈見学の最後に、南庭を真横から見たところを撮影


さて、方丈と庭園を堪能した所で、巨大な本堂を見学。大正から昭和にかけて再建されたもので、昭和期最大級の木造建築。写真は、天井で睨みをきかせて仏教を守護する雲龍図で、堂本印象の作品。


境内で二股の巨木イブキを発見、お互いに寄り添う木、二つに別れた木のどちらと捉えるかは、見る側の問題ですね・・・


本堂の扁額には”毘盧宝殿”とありますが、”仏という光り輝く宝を安置する建物”くらいの意味でしょうか


巨大な本堂、ありふれた表現ですが"人"が豆粒のように小さく見えます


東福寺の三門は大仏様(天竺様)、禅宗様(唐様)、和様を組み合わせた建造方式で、国宝だそうです。楼内の須弥壇には釈迦如来像、十六羅漢像が安置されています。


境内の一角に鳥居があり、五社大明神と書かれれています。とりあえず奥に進むと


石段の上には"魔王石"の小さな祠が・・・。その昔、鞍馬山の魔王がこの石に降臨したんだそうです、あな恐ろしや。


祠の中をのぞくと、確かに大きな石が安置されています


祠の向こうに見えるのが五社大明神をお祀りする本殿


手前から三門、本堂が並ぶ壮観を横目で見ながら東福寺の拝観は終了。


後半に続く